ちっぽけな奇跡のはなし



「待ち合わせは駅にしましょう!
電車に乗りますから!」


「そんなに遠いの!?」


「ええ!なにせ県またぎますからね」


そう言って、巴菜は携帯で時刻表を調べた。



「朝8時に駅集合です!」


「え!キミ学校は!?」


「もちろん、サボります!」


巴菜の満面の笑みを見て、カレが吹き出した。



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