ちっぽけな奇跡のはなし



「いいの?本当に!?
僕のせいで学校までサボるなんて」


帰り道でも聞かれて、家の前でも聞かれた。



「構いません!わたし、もう決めたので!」


カレは少し困ったような顔で、笑った。

「じゃあ、また明日。
本当に僕のためにありがとう」

カレは巴菜が玄関のドアを開けるとこまで
見て帰って行った。



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