幼なじみと秘密の時間
「あんたたちのバカップルぶりは、学校中が

知ってるから、大丈夫だと思うけどー?」



舞が、しらーっと呟いた。



「バカップル?ひどーい!」



「じゃあ、何?」



「せめて、ラブラブカップルで」



「対して変わらないでしょ」




今日も、舞の毒舌が始まった所で教室についた。



黒板に貼ってある席に座る。



私の前が舞、私の右隣は和弥だった。



先生が入ってきて、ホームルームが始まった。




「新学期始まってすぐだか、来月は修学旅行が

ある。来週にでも班決めたりするから。」




ホームルームが終わり、前の席の舞が後ろを
振り返る。



「修学旅行、どこ行くんだっけ?」



「去年は北海道じゃなかった?」



「北海道行きたい!行ったことないんだよね」



「私もだよ!楽しみ~」



私と舞が話に盛り上がってると、肩をポンと
叩かれる。



振り向くと、クラスの子が入口を指して言った。



「何か呼んでるよ?」



「誰が?」



「うーん。先輩かな?」



先輩?誰だろう…。




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