幼なじみと秘密の時間
さっきのニコニコしていた顔が
突然冷たい、異様な雰囲気に変わった。


ゆっくりと、私に近付いてくる先輩に
私は恐くなって、後ずさりした。




途中から、ニヤっと笑ったのがわかった。



「何で逃げるの?

蘭ちゃんが、俺と付き合うって言わないから

いけないんだよ」




私は、あっという間に背中が壁に当たった。


ヤバいと思って、逃げようとした時には
先輩の両手が、私の顔の側に伸びてきて

そのまま、壁に手をついた。



私は、思わず息を飲んだ。



逃げなきゃ!





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