幼なじみと秘密の時間
蘭side
「何するつもりですか?」
私は、震える声を抑えつつ聞いた。
「え?簡単なことだよ。オレと付き合うって
言わせるだけ」
「そんなこと、口が避けても言いません」
私の言葉に、先輩は私を睨み付けた。
「こんな可愛い顔して、以外に頑固なんだなー
でもそんなとこも惚れ直すな。」
先輩は、私の頬を触ろうとする。
私は、バシッと手を払いのけた。
「蘭ちゃん、おとなしく付き合うって
言った方がいいよー?俺、キレると何するか
わかんないよー」
私の身体は、凍り付いたように動かなくなった。
思わず、目を瞑ってしまった。
「やめてください」
先輩の手が私の頬に触れた時、私は小さい声で
訴えた。
「止めると思う?やっと2人っきりに
なれたのに…」