幼なじみと秘密の時間
「何で逃げるんだよ。
今日の保健室のこと覚えてるだろ?」


「忘れた」


「お前そんなこと言っていいの?」


「言っても言わなくても、変わらないもん」


「よくわかってんじゃん」


「何年、顔つき合わせてるとおもっ、んんっ」


文句を言い終える間もなく、唇を塞がれた。
乱暴で強引なキス。私が反抗したからだ。
朝からの和弥の機嫌の悪さを思い出すと
納得出来るけど…。


そのうち、唇を強引にこじ開けられて
和弥の舌が、私の口の中で暴れ回った。


しばらくして、唇が離れ至近距離で見つめられて
髪の毛を指で遊ばれたり、髪の毛を撫でられたり。
だんだん和弥の顔が優しくなってきた。


「可愛いな、お前は」


「え?」

珍しく褒められて、動揺する私。
恥ずかしくなったから、和弥の首に手を回して
抱き付いた。
和弥もそれに答えるように、強く抱き締める。


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