幼なじみと秘密の時間
「もう帰る!!」

私が、帰ろうと立ち上がると
後ろから和弥に、腕を掴まれた。

「何よ!」

和弥は真剣な顔で私を見てきた。
その眼差しに戸惑い、ドキドキと心臓の音が
早くなるのを感じた。


「蘭、キスしてみよ」


「は?何で?」


「おまえ…は?はないだろう」


「だって。ってか和弥どーしちゃったの?
マンガに影響されちゃった??」


いきなりのことに、私は頭が全くついて行かず
固まっていたら、和弥がさっと近付いてきて
私にキスをした。


ちゅっ!?


え?


「あれ?一瞬過ぎてわかんなかった?」


私が、訳わからず動けずにいたら
和弥が、再びキスをした… 。


ちゅっ!?


私は、目を閉じることも出来ずに固まっていた。

和弥は唇を離すと、私の顔を見て
にっと笑った。



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