幼なじみと秘密の時間
「すぐに返事くれなくていいからさ、
聞いて欲しい。和弥とは付き合ってないんだよね?」


「あ…うん。ただの幼なじみだよ」


今の私には、これしか答えられない。


「そっか。和弥とすごく仲がいいのは
理解してるつもり。羨ましいくらい。
ずっと可愛いって思ってて…スキなんだ。
良かったら、付き合ってください」


少し照れながら、でも真剣な顔をして
一生懸命言ってくれる、祐希にドキドキ
しっぱなしだった。



でも、自分の中で何かと格闘する気持ちも
あって。


「少し、考えさせてもらっていいかな」



私がちょっと申し訳なさそうに話すと



「もちろん!」



祐希は、笑顔でそう言った。



ドキッ!!!



さっきから祐希が笑う度に、心臓がうるさい。


祐希と分かれて、教室に戻る途中
廊下を歩いていると、教室の前に和弥が
しゃがんでいた。 



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