幼なじみと秘密の時間

学校に着いて、自分の席に座っていると
和弥が教室に入ってきた。


ドキッ！！



『あれ？……何で？私ドキドキしてるの？』



和弥は、私と目が合うとやさしく微笑む。
そのまま、私の隣の席に座った。



「どーした？ボーッとして」


和弥に聞かれ、我に返る私。


「ううん、大丈夫」


そうだ！きっと舞に言われたからだ。


『お互い素直になったら？』って。



「高須の、事情聴取受けてきたんだろ？」


「うん。でも舞、気付いてたって」


「マジ？やっぱアイツ、タダもんじゃないな」


「うん」



和弥は、ニコッと笑って私の頭をポンと叩く。
そんな和弥に、いちいち反応している私…。



ふと前を見ると、こっちを見ていた舞が
ニヤっと笑っていた。