幼なじみと秘密の時間
私がトイレに行こうと席を立つと
和弥と目が合った。

ニコッと笑って、個室を出ると
ちょうど祐希と出くわした。


「大丈夫?もう止めとけば?」


「大丈夫だってー。蘭は心配性だなー」


いつもの3倍のテンションの祐希に
違和感を感じていたら、祐希は足を滑らせて
私の方へ倒れてきた。



「ちょっと祐希!大丈夫?」


「あーサンキュー」


私は必死に、祐希を支えた。
祐希が反応しないから、顔を覗き込むと
至近距離で目が合った祐希が、すごく照れた顔をしていた。


「わぁ!!」


私は思わず、後ろに下がろうとすると
祐希に背中を支えられて、強引にキスされた。



「んっ」



祐希とは思えない程の強引さに、つい和弥だと
錯覚してしまった。


その瞬間、和弥が個室から顔を出した。



私は全く気付かず、和弥と錯覚したまま
キスをしていた。





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