幼なじみと秘密の時間
学校に着いても、和弥の席は空いたまま。
私は授業中も和弥の机を見つめていた。


1日って、こんなに長かったんだなぁ。

和弥、起きたかな?

早く家に帰って、和弥に会いたい!


和弥と話がしたい!

いっぱい話したいことあるよ…。




和弥…聞いてくれる?

言い訳にしか聞こえないかもしれないけど
和弥なら聞いてくれるよね?


大丈夫だよって、やさしく抱き締めて
くれるよね?






放課後、私はどこにも寄らずに急いで
家に帰った。


和弥の部屋を開けようと、カギを見る。


『まだカギ閉めてる…ワザと?』



私は、和弥に避けられてるかも…と感じた。




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