幼なじみと秘密の時間
ゆっくりと唇を離して、2人見つめ合って
笑い合った。


その後、再びキツく抱きしめ合った。



その間に、祐希は帰って行った。




「ほんと、和弥って素直じゃないね。
やること早い癖に、気持ち溜めすぎじゃない?」


「うるせーな」



和弥を見ると、照れている顔が目に入ってきて
思わず、吹き出してしまう。



「何、笑ってんだよ」


「キャーーー!!」


和弥の腕が、私の首にガシッと回されて
優しく首を締められた。
全く痛くないけどね…。


「帰ろっか」


「オレの部屋にな」


「え?」



目を丸くする私をよそに、いつもの強気な
和弥に戻っていて、怪しい笑みを浮かべている。


恐い………。


「ヤダよ……。だって、何日分とか
言い出しそうなんだもん!」



と恐怖を感じて、和弥を見ると



「さすが蘭!!よくわかったなー」


嬉しそうに笑っていた。



やっぱり……。

家に帰りたいな…。



って、そんなことは許される訳はなかった…。





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