幼なじみと秘密の時間
初めて、2人で手をつないで歩いた。
何度も一緒に歩いた帰り道。
今日は、少し緊張しながら歩いた。


和弥の家の前に着き、私は自分の家に
行こうとすると、手をグッと掴まれた。



「ダメ。今日はこっちから。
もう離したくない…」


「和弥…」


2人で玄関から和弥の家に入った。
靴を脱ごうとすると、そのまま身体が宙に
浮いた。


「キャッ」

と叫ぶと、大きな手で口を塞がれて

「しーーー」っと

和弥の指が私の唇をタッチした。



そのまま、お姫様抱っこで和弥の部屋まで
連れてかれた。

私は、和弥の首にギュッと捕まった。





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