おくすりのじかん
そんなある日のことだった。
休みの朝 携帯が鳴って 飛び起きると母親からだった。


「もしもし 祥子!?」


「ん~~~~何 朝早く………せっかくの休み……」


「あのね 正也パパがね ちょっと容態悪くて
あんた休みなら会っておいた方がいいと思って」


飛び起きた。


「え?正也パパがどうしたって!?」


「とにかく早めに病院に来てほしいの」


電話を切って パニックになっていた。


「あれ あれ んとんと 私何すればいいんだった・・・・」


「どーしたの?」


「何か正也パパの容態が悪いって
すぐ病院に来いって何が何だか……」



動揺する私に凜太郎が手伝ってくれて
身支度をしてくれた。



素早く 薄くメークをしてくれた。


髪の毛も一つにまとめてもらって


「祥子さん 動揺してケガなんかしないようにね」


「ありがと
凜太郎いなかったらきっと パジャマのまま飛び出した」


「それはヤバい」

凜太郎は静かに笑った。
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