おくすりのじかん
なるべくその話には触れないようにしていた。
「そろそろ帰るわ」
私が玄関に向かって歩き出すと
「覚悟だけ……しててね……」
母親の声が追ってきた。
「うん………」
「四人であんたと正也の結婚式
見届けるはずだったのにね……」
「正也は早いかもしれないけど
私はいかないかもしれないよ……
おかあさんたちは期待しないでおいて」
「何言ってんの~
あんたと正也が結婚するんだって」
「は?」
驚いて振り返った。
「あれ?言ってたなかった?
いいなずけだから あんたたち」
また衝撃の事実
「聞いてないし~何言ってんだか~」
「私たちはそうなるって信じてたんだけど
もちろん正也パパも
『あいつらの結婚式見てないからまだまだ
頑張る』って言ってたわ」
声を詰まらせた。
「子供の知らんとこで……何を言ってんだか」
正也にはもう 彼女がいるんだよ・・・・・・
揃って見送ってくれた両親を見ながら 正也の気持ちを
思うと涙が出そうになった。
「そろそろ帰るわ」
私が玄関に向かって歩き出すと
「覚悟だけ……しててね……」
母親の声が追ってきた。
「うん………」
「四人であんたと正也の結婚式
見届けるはずだったのにね……」
「正也は早いかもしれないけど
私はいかないかもしれないよ……
おかあさんたちは期待しないでおいて」
「何言ってんの~
あんたと正也が結婚するんだって」
「は?」
驚いて振り返った。
「あれ?言ってたなかった?
いいなずけだから あんたたち」
また衝撃の事実
「聞いてないし~何言ってんだか~」
「私たちはそうなるって信じてたんだけど
もちろん正也パパも
『あいつらの結婚式見てないからまだまだ
頑張る』って言ってたわ」
声を詰まらせた。
「子供の知らんとこで……何を言ってんだか」
正也にはもう 彼女がいるんだよ・・・・・・
揃って見送ってくれた両親を見ながら 正也の気持ちを
思うと涙が出そうになった。