おくすりのじかん
「そうなんだ……心配だね……」

仕事から戻ってきた凜太郎に話した。


「私を必要としてくれてたみたいで
嬉しかった……あの日はその話をしたかったんだって」


「それからね すごくすごく驚くことがあってね」

私はあの子犬の話を凜太郎に話した。


「おかあさんっておもしろい人だね」


「おもしろいって言うか
もっと早く教えてくれてたらよかったのに
私ずっとずっと自分が殺しちゃったんだって……」


「それは後悔するよね」


「母親ってそういうとこある人なんだよね。
優しさとかよくわかんないんだけど
後でそういうことかってだったらその時言ってよって
感じでしょ?」


凜太郎が笑って

「何か 祥子さんに似てる?」


「やだやだ 全然似てないから~~」


凜太郎はいつも私を受け入れてくれる。
男女の壁を越えて私には大切な存在になっていた。


ずっとこの生活が続くといいな……


「さ 治療しよっか~」

いつも時間が流れていく・・・・・・・・。
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