おくすりのじかん
「今度会う時どんな顔したらいいんだろ」


「いつも通りで~」
凜太郎が笑った。

「もう~真剣に聞いてよね」


「聞いてるよ~」


いい香りのするパックを顔中に塗られて

「あ~~~いい気持ちだ~~~
たくさん泣いたから 目がすっごく痛いから……」


「明日 目がぼっこりかもね」


「ダメダメ・・・・先生しっかり治療してください」


凜太郎のあぐらの中は落ち着くんだ・・・・・。


あたりまえになっている 凜太郎との生活


男のおの字も知らない私が
凜太郎とはこうやって触れ合って生活してる。


それもこれも 凜太郎から受けた
荒治療のおかげかもしれない・・・・・・・。


「眠たい……寝よ 凜太郎……」


「はいはい」


ベットに一緒に入って凜太郎の胸の中
ここは特別な場所だった・・・・・・

心も体も凜太郎に癒されて 私はいつもこうやって
深い眠りに迷い込む・・・・・・。



正也のパパが 夢に出てきた。

「祥子 正也頼むな」って 言われたような……気がした。
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