おくすりのじかん
「ここさ VIP席なんだよ」


「え?何で?」


「今日は予約が一杯でさ
ここしか空いてないから 特別にって・・・・」


「よく来るの?」


「二回来た」


「デートもお金がかかるのね・・・・・」


「茉鈴とは来ないよ。祥子が初めてだよ」


ドキン


「え?彼女連れてこないと・・・・・」


「う~ん。でもここは祥子を連れてきてやろうって
決めてたんだ。めちゃ 美味いんだ料理!!
茉鈴は好き嫌い多くて めんどくさいんだよな~」


それだけの理由ね・・・・・
ま それでも いっか~

「もしかしたら芸能人来たりして~
俺がこのまえ部長と店長とチーフと来た時は
そこの別の入り口からモデルのメーリンが来てた
そこに座って ビックリしたよ」


「メーリンね・・・・この前撮影してたけど……」


芸能人にも大した興味はないけど

「やっぱ綺麗だった?」


「うん オーラがあるもんな~」

はこばれてきた料理があまりに美味しくて
それから私はいちいち感動の声をあげる。

「祥子食レポ うまいな~」
正也の笑顔と美味しい料理 お腹は大満足だった。
< 124 / 187 >

この作品をシェア

pagetop