おくすりのじかん
今日は休日だった。

凜太郎は私の背中で寝息を立てていた。


そう言われればこんな近くに男と女が密着してるのに
何で健康な男の子に襲われたりしないんだろ。


ある意味 傷つくわ・・・・・
今までこんなに無防備だったのに・・・・・


それはやっぱりあんな綺麗な女を抱いてるから
私みたいなチンケな女に同情はしても発情はしないって
そういうことなんだろうな・・・・・・。



「複雑だな・・・・・」


「ん~~~~」
凜太郎が伸びをした。


「今日 仕事?」


「休みだよ」
凜太郎はそう言うと私の背中に額をつけてまた眠り出した。



落ちつく・・・・・・・
だけど


だけどこの物足りなさはどこから来るんだろう・・・・・・


女になりたいって
本気で思った瞬間だった・・・・・・・・・。


この可愛い凜太郎が
男になったときって どんなんだろう


想像して首を振った。


キモイこと考えて・・・・・私ってバカみたいだ・・・・・・。

弟のような ペットのような凜太郎の男を想像したことを
すごく恥じて 焦った。
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