おくすりのじかん
「遅くなるから……ご飯いらないよ」

凜太郎はそう言って部屋を出て行った。


遅くなるんだ・・・・・・
一緒にご飯食べられないんだ・・・・・
仕事終わってどこかへ行くの?
誰かと・・・・会うの?


「私の好きなのは正也なのに
何でこんなにモヤモヤしてるんだろ・・・・
凜太郎とは恋愛感情無しで今日まで一緒にいれたのに
全部ぶち壊しちゃう」


始めての感情に私は戸惑っている。


何せ片想いはしてたけど
それ以上の感覚は未知のもので

恋で泣いたり笑ったり怒ったり落ち込んだり
全てに対して


未熟者だから・・・・・・・・・・




ぼ~としてたらおかしなことばっか考えるから
窓を開けて掃除をした。


外は暑そう・・・・・・
短い夏も本番だ・・・・・・。


お風呂洗いと一緒にもう一度シャワーをして
出かけることにした。



たまには美容室ってとこでも行ってみようか・・・・


どうせ凜太郎は遅くて
カット頼める状態でもないし・・・・・・



鏡の前で気合を入れた。
一人でも綺麗にしてやる・・・・・・・!!
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