おくすりのじかん
一番奥の席に案内された。
椅子のクッションは私が座っても豪華な感じ


「どこか決まった美容室とかあるんですか?」


「いえ 別に・・・・・」

凜太郎のおうちカット以前は
家の近所の千円カットで毛先だけ揃えるだけで
ずっと何十年同じスタイルだったし


最近それに 凜太郎が時間あるときに
手を加えてくれて巻いてくれたりして
感じを変えてくれたりしてたけど


「こうしたいとかいうヘアースタイルってあります?」



「う~~~綺麗になりたいかな」

なんてアホみたいなことを言って恥ずかしくなった。

「少し短くとかしてもいいですかね」


「あ はい
奇抜でなければ・・・・・」


「パーマもかけていいですか?
それから少しカラーも軽めの色あいで・・・・・・」


始めてのことでよくわからないけれど
今日帰ってきた凜太郎が


私のこと少しでも綺麗になったって
思ってくれればいい


「おまかせします」


お兄さん
私を綺麗にしてよね・・・・・・・
メーリン・・・・以上に・・・・・・・。
< 142 / 187 >

この作品をシェア

pagetop