おくすりのじかん
無表情のままカウンターに行ってしまって
私は泣きそうになった。


誤解されちゃった?
私が凜太郎のこと調べてて……だったら違う


私の前にいる凜太郎はいつでも ニッコリで
可愛くて穏やかで


私に最高の癒しを与えてくれてるのに


しばらくして怖い顔で凜太郎が戻ってきて今まで
使っていたハサミとかをさげてしまった。


それから自分の腰に巻いてきた
ハサミを出して


怖い顔で鏡越しに私を見た。


ドキドキ・・・・冷汗が流れる・・・・・・。


「カット俺がしてるの気に入らなかった?」


「あ ううん 違うよ
今日お願いしたかったけど 仕事だったから……」

そうか
それは面白くないよね

「ごめんね・・・・・」


「それにこんなに切らしちゃって………
これならもう ショートだよ………」


語尾が完全に怒ってる・・・・・・。


「はい」

私は小さい声で答える。





凜太郎に怒られてる


でも なぜか 新鮮だったりする・・・・・・・。
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