おくすりのじかん
「いくら?」
レジへ行こうとした私に


「これはプレゼント」
凜太郎が言った。


「だって・・・・・高かったでしょ?」


「ここはそんなに高くないから
連れてきたんだ」


そう言うと店員を見て悪戯っぽく笑った。


嫉妬~~~~


その可愛い笑顔は他でも見せてるのかい!!!


「凜太郎くんさすがセンスいいですね~」


今まで着て来てた洋服はオシャレな袋に入れらて
凜太郎が持ってくれた。


店を出ようとした凜太郎に 店員が

「彼女さん?」と聞いた。


ドキン


「いや 違いま・・・・・」
慌てて否定しようとした私に


「ノーコメント」って
可愛い笑顔で返したもんだから


さすがの店員も 骨抜きにされたようになっていた。


やっぱ凜太郎ってただ者じゃない・・・・・・
外の世界にいる
私だけの凜太郎には


危険が一杯なんだろうなって改めて痛感した。


店を出て歩き出すと 慣れないヒールでうまく歩けない。

「ほら」
凜太郎が手を差し出した。


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