おくすりのじかん
長い時間に感じた。


体の力が抜けて私は腑抜けて床に倒れ込んだ。


「俺の理性だって限界があるよ」

上に乗った凜太郎にまたキスをされ続けて
私は初めてこみあげる感情と
体の深いところからあふれ出てくる欲望を知った。



「いいの?俺で・・・・・・」



「凜太郎が私の初めてになってほしい……」


声が掠れた。



今度のキスはとても激しくて 私の中にある
恥じらいや恐怖感を吹き飛ばして


ただただ 凜太郎に触れたくて しがみつく・・・・・・・。




これが最初で最後・・・・・・・
いつか会える日に


またこうしたいって二人が思えていたなら
そこまで気持ちが寄り添っていたら・・・・・・



縛り付けるなんて思わなかった。


ただ 今はただ


好きな人と一つになりたい


好きな人に体の隅々まで 愛してもらえたら
私はこれから先もずっとずっと 輝けるはず・・・・・・



「一つになるよ」
荒い息だけど 凜太郎が静かに囁いて
私は無我夢中で 凜太郎を受け入れた・・・・・・・。



オ ン ナ ニ ナ ッ タ ・・・・・・・・・


好きな人に・・・・・・・



女にしてもらえた感動で 一杯になった。
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