おくすりのじかん
頭もよく人に好かれる正也はそうそうに内定をもらい
地元の大手スーパーに就職した。

そのスーパーは私がつい最近までバイトしていた店だった。


私は頭はよいが 面接で落ちまくって
大学の担当教授に


「安達さん 企業が欲しいっていう
魅力がないんだよな・・・・ある意味それは勉強より
難しいことだからな……頭は申し分ないがようするにそこだな・・・・」


鏡に向かって

「鏡は嫌いだ」とつぶやく。


修正のきかないこの顔が大嫌いだった。



こんな顔で恋してます


な~んて言ったら みんなバカにするんだろうな



正也だってきっと迷惑するよね
もう口もきいてくれなくなるかもしれない



大きなため息

「もっときれいに生まれたかったわ・・・・」



親を恨むしか 術はなく・・・・・・・・・


私の人生これから先も お先真っ暗だ・・・・・・

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