おくすりのじかん
その熱い頬に 安い乳液を丁寧に
マッサージしながら 塗ってくれた。
いたれりつくせり


この遊びってけっこういいかも・・・・・・


それにしても


凜太郎はいつまでここにいる気なんだろう・・・・


「じゃ 俺も風呂入ってくる」


お風呂の中から しばらくして歌声が聞こえてきた。



いい声だ・・・・・
優しくて温かい・・・・・・


テレビを消して私は 凜太郎の歌声に
聞き惚れていた・・・・・・。


結局 凜太郎は私より十五分も長く入っていて
あがったらすぐにドライヤーをかけている様子


「・・・・・・・」

女のくせに私は・・・・・・・
恥ずかしくなった。


頬がスベスベしていた。
乳液つけてもらったからかな・・・・・・

乳液すら 朝バシャバシャと顔を洗って ちょちょいと
塗るだけで あんなに丁寧にマッサージしながらなんて
つけるものだとも知らなかった。


肌がスベスベで私は何度も頬に触れる。
何故だろう

肌に触れるのが楽しい
スベスベを感じるたびに 嬉しくなるのがとても不思議だった。
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