おくすりのじかん
朝 目が覚めても 凜太郎はいなかった。


「やっぱりね」


あ だけどアイツ 鍵・・・・・・


じゃあ 戻ってくるのかな
頭の中が

凜太郎で一杯になった。


刺激的だったから・・・・・・・
夢だったのかも



朝 洗顔をして凜太郎がつけてくれたように
静かにマッサージをしながら
安い化粧水と乳液を塗った。



いつもならチョチョチョ~で終わる
朝の洗顔は
昨日からのしっとりさを残していて
気分的に違う気がして



ファンデーションの
のりが良い!!!


考えてみたら 夜もハゲた化粧はすっぴんみたいになって
疲れてシャワーに入れないときは
洗顔すらしないし

しても そのままで寝ちゃったりして


今朝はいつもの倍 鏡の前に立っている。
ちゃんと乾かしてブローした髪の毛は
ちょっと整えるだけで きれいにまとまった。

習慣や
安い化粧品でも つけ方や量を変えるだけで
いつもとこんなに違うんだ。


凜太郎が言った言葉を思い出しながら
違いに気づく朝は楽しくなった。
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