おくすりのじかん
「今日は仕事行かないの?」


「うん。休み~」


「何の仕事してるの?」


「祥子さん 俺に興味あるんだ?」


「べ…別に……ただ得体のしれない子を置いておくのも
少し怖いかなって思って……」


「得体しれないよね~俺~」


「だって名前しかしらないし・・・・・
年だって私よりは下だろうなって
だからここに居ついて親とか心配しないのかなって」


「それがさ~心配しないんだウチの親は~
放任主義っちゅーか 自分のことで精一杯でさ~」


凜太郎は立ち上がって 屈伸運動をし始めた。


「年いくつなの?」


凜太郎のことを少しづつ知ろうと扉を開け始める。



「二十歳だよ~祥子さんよかちょっと下だけど
大丈夫成人だから~」


成人と聞いて少し雲が晴れた。


「いつまでここにいるの?」


「祥子さんとの契約が終わるまで」


「その契約って覚えてないんだもん・・・・・」


「大丈夫 俺が覚えてるから」

凜太郎はそう言うとニッコリ微笑んだ。
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