おくすりのじかん
「!!!!」

どれだけの時間が過ぎたんだろう。
慌てて飛び起きる。


「やっと 起きた」


「あ ごめんごめん すごく気持ちよくって・・・・」


「いーよ
気持ちいいって言われるのは最高の褒め言葉だし」


「私ったらどんくらい寝てたの?」



「マッサージ中からだから二十分くらいかな」



穴があったら入りたい・・・・・・
多分締まりのない顔して 口半開きにして・・・・・
想像しただけで ゾッとする。



「肌 触ってみて」

凜太郎が言った。


「あ 何かベトベトしてる?」


「あのね ベトベトじゃなくてしっとりって言ってくれる?」


「あ しっとりって言うの?」


「祥子さんの肌 栄養もらって喜んでるよ」


「そう言えば 今日の朝の肌が違ったの」


私は今朝の肌がとてもよかったこと 
めずらしく 鏡を見る時間や 触れたくなったことを話した。
< 63 / 187 >

この作品をシェア

pagetop