おくすりのじかん
「明日さ たまにご飯でも食べないか?」


正也と?二人で?


「え・・・・うん」

嬉しさを抑えるのが必死だったけど
彼女は?とは聞けなかった。


「んじゃ 帰り一緒に帰ろう」
正也はそう言うと電話を切った。


凜太郎が近づいてきて
「何?どうしたの?」と言った。


「明日ね 研修の後でご飯食べようって 二人で」


「マジで?それってチャンスじゃん!!」


「だけど彼女……明日一緒なはず 研修だから」


「彼女いたらご飯誘わないっしょ 普通~
もう終わっちゃったんじゃないの?」


終わっちゃったんじゃないの

その言葉にアンテナがピンと張った。


「ほら 明日やっぱ 頑張らないと!!」


凜太郎がガッツポーズをした。


「うん!!そうだね!!!」



正也に会える


私の胸は高鳴った。
長い長い片想い期間は 失恋とともに終わってしまうほど
簡単なものではなかったんだなって 思った。
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