おくすりのじかん
「何かすごくドキドキする」

一瞬目を閉じて静かに目を開くと


「私?」


鏡の中にいるのは 私じゃないみたいだった。


「そうだよ 祥子さんだよ」


「嘘・・・・・」


「綺麗だろ?祥子さんは美しさを
隠してしまうのが上手だからさ・・・・
その方が世界平和かもね」


大げさに表現に吹き出したけれど


「これ 私・・・・・・」



鏡の中にいるのは 女子だった。


「すごいわ 凜太郎って天才だわ」


「でしょ?俺天才~」
凜太郎が笑った。


「自信持って 祥子さん・・・・・
後は心の問題だよ そこは俺が手助けできることは
限られているけれど……
自信を持つきっかけは作ってあげられたから
後は堂々としてればいいよ」


「堂々と・・・・・自信を持って・・・・」



うん この私なら 堂々とできるかもしれない

「ありがと 凜太郎・・・・・」

私は凜太郎の手を握り締める。
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