おくすりのじかん
人の視線を今日くらい感じたことはなかった。
もしかしたら

思い過ごしの自信過剰かもしれないけれど
人の目が今までなら怖かったけれど
今日は心地よく感じるのは 何でなのかな。


みんなが私のこと褒めてくれてるよな
応援してくれてるような


「おはようございます」


研修会場に一番のりだった。

「おはようござ・・・・・います・・・・
あれ?誰だったけ」


書類を配っていた社員が私を見た。



「安達 安達祥子です・・・・・」

ドキドキした


「安達?惣菜部のかい」


「はい」


「あれ~いつもと全然違うから
驚いたよ。別人だ~」


「今日はまっすぐ研修だったから
たまにはオシャレしますよ」


返す言葉すら慣れたような会話で
今までなら 会話を早く終わらせたかったけど


今日の私はそんな会話さえも
楽しめることができるようになっていた。



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