おくすりのじかん
自然に私はその社員の資料を配るのを
手伝っていた。


「悪いね」


「いいえ 早く来すぎたんで」


「助かるよ」


社員と自然に交す会話は
多分今までの私なら 席に座ったまま 何も
話せず ましてや手伝おうとすらしなかった。


ねぇ
凜太郎 すごいよ
凜太郎の治療やおくすりは 私をどんどん
違う私にしてくれているみたいで


「おはようございま~す」

大きな声の挨拶で振り向くと 正也が立っていた。


「おまえも早いな」
社員が言うと

「でももっと早い人が・・・・・・・」


正也が私を見て 一瞬考えてる。


首を静かに傾けた。


ワクワクする!!!
私だって!!!わかる?


「あれ?まさか……祥子?」


ピンポ~~ン!!!


多分私 満面笑みで 正也を見ている。
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