おくすりのじかん
「祥子って おまえたち何か関係あるのか?」

思わず飛び出した 祥子という名前に
社員は怪訝な顔をした。


「あ 俺たち生まれる前から 学校も全部
まさかの就職先まで一緒で……
生まれる前って言うのは 親が友達同士で……」


「幼馴染ってやつ!?」


「はい。だけど……どうしたんだろ?
今日の祥子は別人だから 俺のずっと見てきた安達 祥子じゃ
ないから……何か変な気分」


「変な気分ってな
安達さん 失礼なヤツだな~」


私は笑顔で 社員に残った資料を手渡した。



「俺も何度か安達さん見覚えあるけど
うん~幼馴染が驚くのも無理はないな~」


そう言って笑った。


「安達さん ありがとね。
後は座ってていいから」


そう言うと 社員は会議室を出て行った。


「祥子 どうした?」


正也の混乱した様子がおかしくて

「そんなに 驚かなくても・・・・・・」


「いや 驚くって……何があった?」

正也は 怖がるように私を見ている。
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