おくすりのじかん
「何?」

そんなバトルに 渦中の正也が割って入った。


「あ 今日茉鈴も一緒に行ってもいい?
幼馴染さんにも ご挨拶したいし」


幼馴染さんって私のことだよ


正也は私の顔を見て

「かまわないか?」と言った。


ちょっと~~~~
この ウルトラ鈍感野郎


「え~幼馴染って安達さんなの!?」

茉鈴が大げさに驚いている。


それも可愛こぶってるし


「あ 別に……いいけど……」

そう言うしかないじゃん この流れだもん


「あ!!!マッチ~!!」

茉鈴が機械的な声で 歩いてきた背の高い男を呼び止める。


「ちょうど四人になるから マッチ~も一緒に行こうよ」


渡辺 茉鈴・・・・・
コイツ 強敵かも・・・・・

「悪いな」正也が言った。


バーカ


そう言いたかったけど 我慢する。
今夜は 最悪になりそう・・・・・・


ポケットで携帯がバイブで揺れた。
< 88 / 187 >

この作品をシェア

pagetop