おくすりのじかん
「ごめんね せっかく頑張ってもらったのにね…」

話し出すと


「風呂から聞こえてた。雄叫び」


「マジ?いつからいたの!?やだな~~~」


「いいじゃん
ゆっくり振り向かせれば」


「無理っぽいよ
だって明日は一緒にお休みもとってるんだって」


「ん・・・・」



私はそれから機関銃のように 茉鈴のことと
女見る目のない正也に失望したことをまくしたてた。


「ありゃ~そりゃ 見る目ないけど
ある意味 奪えない恋じゃないよ。そんな子だったら
すぐにイヤになるかもだよ」



「あはは イヤになっても私はないな~って
正也にはやっぱ女には映らないよ」


「なことないよ~今日の祥子さんは間違いなく
魅力的だったからね。俺の作品 バカにできないよ
さ・・・おいで 祥子さん」

立ち上がった凜太郎が
化粧品を持ってきた。


「おくすりのじかんね~」


私はいつもの場所で天井を見て目を閉じた。


凜太郎の優しいマッサージに心までもが癒されていく・・・・。
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