3つかぞえて、君と青


大江さんと別れたあとも、わたしたち3人は無言で砂浜を歩いた。



「俺さ、留学したらそのままもどってこないかもしんない。」




譲は笑いながら言った。



それもいいかもね、とわたしと千樫は返事をした。



「俺は大学院まで行く。 まだまだ研究すっか。」



千樫はぐーっと伸びをして空を仰ぎながら宣言した。





「わたし、先生になれるといいけど。」



お前が先生とか不安かもな、千樫はいつものようにわたしをからかった。


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