3つかぞえて、君と青
ひとつ
『伊澄』
ああ、またこの夢か。
夢の中で夢とわかっているのに
わたしはいつも夢の中で怯えてしまうのだ。
『伊澄』
結伊はあの頃の結伊のままわたしの名前を呼ぶ。
いかないで、と結伊に言いそうになるけれど
それは言えないのだ。
許されないのだ。
わたしはいつも目をそむけたい。
遠ざかる結伊から
でもこれは夢なんだ。
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