3つかぞえて、君と青


「そうしないとやっていけないからだよ。



そうでもしないと気が狂いそうだからだよ。


俺がちっとも悲しくないように思ったか?


んなわけねーだろ。


いいか、忘れるんだよ。



忘れることが自分を助けることになるんだよ。


譲も伊澄も俺も全部忘れるんだよ」




「忘れるくらいなら、わたしずっと悲しいままでいいわ」



「かってにしろよ」



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