3つかぞえて、君と青



「お前はそうやって悲しい自分に同情がほしいだけだよ。


そうやって悲しい渦の中にいれば楽だろうな。



俺は自分の力でそこを出てきたんだよ」



「千樫は逃げ回っているだけよ」







いいかげんにしてくれないか






わたしと千樫は驚いて怒鳴った本人のほうを向いた。



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