海の底に眠っている真実
「それでどうなったの!」

まきが茶化して聞いてきた。

「えっ…え~~と」


あれはー……

臨海学校の帰り


「中谷っ待って!」

「何だよ高野息切らして
あっ これは土産なんだからやんねーぞ」
「ちがうっつーの

これ…中谷に渡したくて……」

それは 好きな人に渡すと両思いになれると言う 貝が入った小瓶のストラップだった。

…言うなら 今しかないっ……。
そう思ったときには
とっさに言葉が 出ていた。


「同じクラスになった 時から……

私 中谷の事が好き なのっ…」


周りに人だかりができていたので 中谷は、


「あー…じゃあ家に帰ったら わかる…と思う」

「電話くれるってこと?」


「そんな 感じ」

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