私立聖星魔法学園
あたしと大助の手を見た聖夜は言う




「本当にいいんですね?」




「何度も同じこと言わすなよ!いいから手置いたんだろ?」




なあと聞いてくる大助にあたしも頷く




「そうですか・・・・では」



聖夜は一言おくと言った





「お二人の聖星魔法学園への入学を許可します」





「「・・・は?」」





いきなりの発言に思わず変な声がでる





「入学を許可ってあたしたちもう許可されてるから行くんじゃなかったの?」





「本当はまだ入学許可下りてなかったんですよ。さっきの質問はあなたたち二人が僕たちの学校に入学するに値するかを見るための用は入学試験だったんですよ」





「はあ?・・・とすると?」





「あなたたち二人に関わった人全ての記憶を消すなんてものは、全くのデタラメです」






「「・・・・・・・・・・・・・はあぁ!!?」」






おめでとうございますとニコニコしている聖夜を凝視する




「な、なんだったんだよぉ・・・。俺たちの決死の覚悟は一体・・・・」




緊張がほぐれたせいか、あたしと大助はその場に座り込む
 


 
「あ、でもさっきの二人の覚悟はすごく立派でした!それに入学したら命の危険も伴ってくるのでさっきの覚悟は忘れずにいてください」




(・・・・ん?)




聖夜の言葉が頭に引っかかった




でも今はそんなことよりも安堵感が押し寄せて、妙な違和感は忘れてしまった




「本当は僕もこんなやり方したくなかったんですが、義務ですしそれに・・・・」





そこで聖夜の言葉が止まる




「それになに?」





「それに・・・僕は二人ならこの試験に合格するはずだと信じてました」




少し恥らいながらそういう聖夜は小さな弟みたいで可愛かった















・・・・・弟いないけど
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