私立聖星魔法学園

教室の中はとても広かった




天井まである大きな窓



向こうの世界では考えられないほど大きな黒板




黒板の前にある広い空間





何故か机は部屋の後ろの隅にまとめられていた





その広い空間にすでに3人の人物が立っていた




「あ！聖夜！！」




「恵さん！みなさんもこのチームになったんですね」




3人の中の1人はさきほど別れた聖夜だった




「聖夜も一緒なら安心だな」




大介もミナも嬉しそうな顔で近づく




「えっと…そちらの2人は？」




当たり前だが初めて見る顔である





「…名前を聞くときはまず自分から名乗るものじゃない？」




そう言ってフンッと鼻を鳴らしたのはいかにもお嬢様な感じがする、金髪の髪がツインテールの女の子




「あ、ゴメンゴメン。あたしは中村恵！これからよろしくね！」




そのまま握手を求める




「…エリシャ・クリスチャーノよ」



名前は教えてくれたけど、握手を求めた手は握ってはくれなかった




「おいお前！態度悪くね⁉︎」




「はぁ？あんた誰？」



「俺は日比野大介だあんたじゃねーよ！」



ヤバイ…そろそろ止めないと…



「私はエリシャ・クリスチャーノと今言ったばかりよ！あんたのほうが態度悪いわよ！」




「んだとこのチビが！！」



「なんですってこのバカヅラ野郎が！！」




「はいそこまでストーップ」



本格的なケンカになる寸前で仲裁に入ったのは、あたしでもミナでも聖夜でもなく、はたまたまだ名前を聞いていない男の子でもなかった





「あのねぇお前ら。入学当日から問題起こすのやめてくれる？責任とるのオレなんだから」




そう言って呆れた顔で2人の顔で立っているのはさっき教室を教えていた教師だった