監禁ゲーム 1996〜2008
柊が指示を出そうとしたが……

「待って…くれ。」

尾形はふらつきながら立ち上がった。

「こいつ……マシェリエスは俺に預けてくれないか。」

すると柊は………

「なぜだ?」

「こいつが犯人か……まだ、わからない。それを確かめるために、マシェリエスを預けてくれないか。」

「……嫌だといったら?」

「……気が済むまで待つよ。」

「……オレらがもし、こいつを連れてったら。そのまま、海に沈めようと思う。」

「……その場合、俺は刑事として……お前を捕まえなければならない。」

「……フッフッフッ…あんた、正直ですね。いい刑事だ。」

柊は笑いだし、そして……

「いいでしょう。譲りますよ。……ふらついてるから、ついでに警察署まで付いてくよ。」

話が分かる、さすが上に立つ男、と尾形は思った。

柊の言うことに、誰1人文句は言わなかった。

尾形はL・ミシェルの護衛のもと、マシェリエスを警察署まで連れていった。
 

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