監禁ゲーム 1996〜2008
そんな中、尾形だけが……

"何か…何か引っ掛かる……"

他のことを考えていた。

確かにあの時、左手を撃ち抜いた。

けど、ファイルについていたのは、微量な血痕。

撃ち抜いたなら、血の量は多量なはず。

"微量と多量"

全くの逆だ。

飛び散った血が、たまたまファイルについたのか……

あの夜のことを、必死に思い出した。
 

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