監禁ゲーム 1996〜2008
その時……

「ちょ、ちょっと待ってください。」

尾形は何か思い出した。

「どうしました?尾形刑事。」

「今、わかったんです。ファイルについた血痕なんですけど……」

「はい、それが何か?」

「左手から流れたちじゃなくて、もしかしたら……顔から流れた血なんじゃ……」

「顔からですか?なぜですか?」

「実は、血痕がついていたファイル……その夜、私が犯人の顔に投げたファイルなんです。その時、ファイルで顔を切り、たまたまついたんじゃ……」

「……なるほど。どうなんだ?」

柏木はマシェリエスを見た。
 

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