~D*A doll~






まぁ龍翔が何で莉々香ちゃんを気に入ったのかは全く分からないし、分かりたくもないけど。





俺なんかよりもずっと龍翔の方が性格悪い気がするけどな…なんて思いながらも龍翔を見ていると。







龍翔は意外な言葉を口にした。







「……イヤ。今回は違う。」






……は?






龍翔の言葉に驚く。






「龍翔、莉々香ちゃんはただのお気に入りなんでしょ?」






そう、龍翔にとっての莉々香ちゃんはただのお気に入りでしかないはずだ。







龍翔は女癖が悪い。






非常にタチが悪い。







寄ってくる女を来るもの拒まず、でどんどん自分の女にしていく。






毎日のように女を変えていた時期もあったし。






今回もいつも通りに莉々香ちゃんを手に入れると思ってたんだけど……違う?






…………そうか。






普通に考えれば、そうだ。





なぜ気づかなかったんだろう。






龍翔は自分から女を求めない。






そもそも龍翔は女を軽蔑しているから、そんな女である莉々香ちゃんを倉庫になんて連れてこないはずだ。







もちろん龍翔は今まで一度も倉庫に女の子を連れてきたことはない。






それに聖龍とは一切関わらせない。






龍翔は莉々香ちゃんの何を見た?






何で…あんな子を追い求めているんだ?






確かに可愛さは今まででぶっちぎりで一番だろう。






でもだからって……あの龍翔が?






それに龍翔の特別にあんな子がなる…?






ありえない。







「…まさか?俺は莉々香に本気だ。」







………龍翔?









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