~D*A doll~
「………………もしもし?咲哉さんですか?」
『おぉ、どうした?』
「……少し頼みごとがありまして」
『……ん?何だ?』
「___________冬夜さんに、早急に連絡を取って頂けませんか?」
『………は?冬夜…?』
「櫻井梨々花のことで、冬夜さんにご相談が…」
『………は?』
先ほどとは比べ物にならないほど低く威圧的な声を出した咲哉。
雅は思わず震え上がった。
『すぐにそっちに俺も向うし、あいつも絶対向かわせる』
そして通話は切られた。
「………ふぅ」
思わず雅は溜息を吐いた。
この数分でずいぶん体力を擦り減らせてしまった。
これからさらに体力を擦り減らすことになるなんて雅は知らずに、どこかふてくされている遼
の顔を見てソファーに身を深く沈めた。
notside*END