シリウスのかけら
次の日、京都へ移動。
東京か、約二時間。
自由席に乗り込んだ私たちは、ちょうど三人掛けの席が空いてたんで、そこに座った。
三人ってのは当然、私と里乃と新谷さん。
「高木くんは?」
座ったところで里乃が新谷さんに聞く。
高木はホテルを出る時からもういなかった。
「ああ、あいつには、東郷探らせてる。後から来ることになると思うよ」
「そんな重要なこと、あの人に任せて、大丈夫なんですか?」
って、思わず聞いたのは、私。