シリウスのかけら
「あっ、あった、あった」

寺の門の前にちゃんと石碑が建ててあったので、すぐわかった。

「写真撮るんだろ?カメラ貸して」

「すみません」

さすが、わかってらっしゃる新谷さん。

カシャ。

ま、言えるのであれば、ホントは新谷さんと一緒に写りたいけどな。

「あっ、涼子。私、新谷さんと一緒に撮って」

「え?」

ちくしょー、先を越されたぁ。
そぉなのよ、このずーずーしさが私には足りないのよねぇ。
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